MySQLのベストプラクティス10選
MySQLは世界中で広く使用されており、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)としてオープンソースです。その高速なパフォーマンス、高い信頼性、使いやすさにより、人気があります。この記事では、MySQLにおけるベストプラクティスのいくつかを紹介します。
1. 適切なデータ型を使用する
データの性質に基づいてデータ型を使用することが重要です。不適切なデータ型を使用すると、スペースを無駄にすることがあり、エラーを引き起こす原因になります。
例:DATETIMEデータ型の代わりにvarchar(20)を使用して日付を保存すると、時間計算や更新時に誤りを引き起こし、不正なデータが保存される可能性があります。
2. VARCHAR(1)ではなくCHAR(1)を使用する
データが単一の文字列である場合、VARCHAR(1)よりもCHAR(1)を使用すべきです。VARCHAR(1)は追加のバイトを消費するためです。
3. 固定長のデータにはCHARデータ型を使用する
例:データの長さが1000未満であれば、varchar(1000)ではなくchar(1000)を使用すると、スペースが無駄になります。
4. ロケールの日付形式を避ける
DATETIMEまたはDATEデータ型を使用する場合、常にYYYY-MM-DD形式またはISO標準の日付形式を使用してください。DD-MM-YYYYやMM-DD-YYYYなど、ロケール固有の日付形式は正しく保存されません。
5. インデックスをカラムに設定する
JOIN句で使用するカラムにはインデックスを設定して、クエリのパフォーマンスを向上させることが重要です。
UPDATE文で複数のテーブルを操作する場合、結合に使用されるすべてのカラムにインデックスを設定するようにしてください。
6. インデックスされたカラムに関数を使用しない
インデックスされたカラムに関数を使用すると、インデックス機能を活用できません。
例えば、顧客コードが’AK’で始まるデータを取得したい場合、以下のように記述します:
SELECT columns FROM table WHERE left(customer_code,2)=’AK’
代わりに、以下のように記述してください:
SELECT columns FROM table WHERE customer_code like ‘AK%’
このクエリはインデックスを活用し、より高速に結果を返します。
7. 必要な場合にのみSELECT *を使用する
クエリでSELECT *を使用しないようにしましょう。
テーブルに多くのカラムがある場合、全てのカラムが返され、処理速度が遅くなります。
必要なカラム名を明示的にリストアップしてください。
8. ORDER BYは必要な場合にのみ使用する
結果を並べ替えたい場合にのみORDER BYを使用します。SQLでこれを行うと、複数のユーザーが利用している環境では処理速度が遅くなる可能性があります。
9. 適切なデータベースエンジンを選択する
読み取りが頻繁なアプリケーション(例:検索ツール)の場合、MyISAMストレージエンジンを選択します。
データ書き込みが頻繁なアプリケーション(例:リアルタイムの銀行取引)の場合、InnoDBストレージエンジンを選択します。
不適切なストレージエンジンを選ぶと、パフォーマンスに影響を与えることがあります。
10. 存在確認にはEXISTSを使用する
データの存在を確認する場合、以下のようなクエリは使用しないでください:
If (SELECT count(*) from Table WHERE col=’some value’)>0
代わりに、EXISTSを使用してください:
If EXISTS(SELECT * from Table WHERE col=’some value’)
この方法の方が処理時間が速くなります。
出典: https://bigdata-madesimple.com/top-10-best-practices-in-mysql/